膝に痛みが出た際に整形外科へ行かれる方も多いと思います。
もちろん、
骨が折れた時、皮膚の切り傷で血が止まらない時、
スポーツなどで肩が外れたりした際の
重症であれば、まず整形外科に行くべきです。
しかし、慢性的な膝の痛みがある場合
整形外科では不満に感じることも多いのではないでしょうか？
では、なぜ慢性的な膝痛で整形外科に行くと、不満に感じるのでしょうか？
⑴整形外科へ行くときの症状は
実は、整形外科は、
「どんな痛みでも、治すところ！！」
ではないからなんです。
整形外科は
① 「緊急的な対応が必要な痛みか？」
② 「命に係わる病気がないか？」
③ 「薬や手術が必要かどうか？」
などを見分ける事とその治療が一番大事な役割なのです。命の最後の砦と表現しましょう。
なので、慢性的な痛みの場合、上記の①②③に当てはまらないことが多く、
整形外科へ行かれた際に、そのギャップがあるので、不満を感じることが多いのです。
⑵整形外科では、局所をみている
整形外科は、レントゲンやCT、MRIなど痛みの出ている部分をより詳しく、細かくみていきます。
しかし、慢性的な痛みの場合、多くは、詳しい検査をしたのち
「軟骨が減ってきています。」
「関節が狭くなっています。」
「変形性膝関節症です。」
と言われることが多いのではないでしょうか？
続けて
「骨には、検査で異常がないです。」
「手術するほどではないので、痛み止めと湿布で様子を見ていきましょう。」
となるか
重症の方では
「手術をしないと治らないです。今は、痛み止めと湿布、痛みが強ければ注射もして、様子をみていきましょう。」
となると思います。
皆さん同じようなことを言われていませんか？
整形外科では、局所を細かくみていき、痛みの原因を探して、治療することが大きな役割なのです。
局所に細かくみていき原因を探すことは、重要なことは間違いないのですが、
必ず局所に原因があるとは限らないのも事実です。
年齢とともに、顔にしわが出来るように、手がカサカサになるように
膝の軟骨は、すり減ることは、多かれ少なかれ、加重をかけると全員が起こることで、それでも、軟骨がすり減って変形しているが、痛みのない方も多くいらっしゃいます。
実は、痛みのない方は、
足首や股関節が柔らかかったり、
骨盤や上半身の使い方がうまかったり、
重心の取り方がうまかったり
しています。
膝以外の部分がうまく機能しているということです。
実は、日常生活は、
膝だけを使うことはなく、足首や股関節、骨盤、上半身の重心などを一緒に使っています。
一般的に慢性的に膝痛がある方の多くは、
膝以外がうまく使えてないことが多いです。
その結果として「膝に痛みが出ている」
ということも多いです。
ですから、
膝の痛みでも、
姿勢や足関節、股関節の動きを含めた全体を見ていく
ことが、重要になってきます。
膝だけしかみなければ、
慢性痛的な症状はなかなか改善しないのです。
⑶整形外科では、運動療法は積極的でない
日常生活では、どんな時に困りますか？
と質問をされたとき、慢性の膝痛の方は、
椅子から立ち上がる時
階段の昇り降り
歩くときや走る時
運動をする時
など、動作時が主になるのではないでしょうか？
なので、
どんな動作の時やどの体勢やどの動きの時に、痛みが出ているのか？
を見つけていき、
その動きを改善する方法
を探さなければ、いけないのです。
ぶつけた(打撲、骨折)、ひねった(捻挫、脱臼)ような急性の膝痛は、
安静も重要です。安静にしていても痛みがあり、炎症も強いからです。
慢性の膝痛の場合、安静にしていて痛みがあることは、少なく、
動作の分析や、それに伴っての運動療法が有効になってきます。
一般的な整形外科で
薬や湿布、局所的表面的な電気治療、一般的な局所のリハビリ、
で、なかなか改善していかないことも多いのはこのためです。
多くの整骨院や整体院も
似たような傾向にあるのではないでしょうか？
ベッドでの整体やマッサージだけでは、なかなか動作時に痛みは改善しにくいものです。
痛みの出ている所に負担のかからない使い方を、見つけて、
そのための運動指導をしていく事が、本当に大事です。
なぜこんなことが起こるかというと、そもそも、
慢性の膝痛に運動療法を丁寧に対応していく整形外科がほとんどないのが現状だからです。
上記にも書いたのですが整形外科は、
① 「緊急的な対応が必要な痛みか？」
② 「命に係わる病気がないか？」
③ 「薬や手術が必要かどうか？」
を見分ける、最後の砦なので、そもそも慢性の膝痛の運動療法がメインではないからなのです。
最近では、慢性痛の考え方も少しづつ変わってきていますが、上記の理由で、「整形外科や整骨院、整体院は増えたけど、慢性痛への悩みがどこに行ったらいいかわからない。」
という訴えを多く聞きます。
こういった方を、少しでも救えるように、全身的に見て、整体に、運動療法を組み合わせて行い施術しております。
慢性の膝痛でお悩みの方はご相談下さい。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
